コラム

Bubbleで外部データベースと連携するには?

Bubbleはデフォルトでデータベースが備わっていますが、ストレージ量や利用方法によっては外部データベースと連携する必要があります。今回はBubbleと外部データベースとの連携方法や、パターンごとの利用場面を紹介します

外部データベースを使用する場面は?

基本は外部データベースを用いずに開発することができますが、下記の場面では外部データベースを利用することを検討します。

データ量が多い

Bubbleは数十万レコードといったデータ量ではサイトが重くなる、検索が遅くなります。そのため、10万レコードを超える場合は外部データベースを利用することを推奨します。ただし、どの外部データベースを用いてもレコード数が多いほど金額が高くなるため、Bubble以外なら無料というわけではありません。基本は取り扱うデータ量が多くなるほど、従量課金で費用が発生します。事業的側面からデータベースに入れるべきデータ量は見極めるようにしましょう。

画像や動画を多く用いる

Bubbleでは、データベースのストレージ量が20GB、50GBとプランによって定められているため、それ以上のデータを加えると従量課金が発生します。そのため、ストレージ量が大きい画像や動画を大量にデータベースへ入れることは推奨しません。ただし、数千枚の画像程度であれば問題なくBubbleのストレージ量に収まります。データストレージが20GB、50GBと超えるようであれば外部データベースの利用を検討しましょう。

動画の場合は、基本外部データベースに入れるようにしましょう。ただし、外部データベースを用いたとしても、月数十万円は発生するため、YouTubeアカウントで動画を入れることを推奨いたします。

使用できる外部データベースを紹介

これから、Bubbleと連携しやすい外部データベースを紹介します。基本的に外部データベースはAPI提供されているため、API Connectorを持ちいれば連携することができます。ただしデータの書き換えや、データの削除等を全てAPI Connectorで設定する必要があるため、基本はプラグインで用意されているものを利用しましょう。

BOX

Boxサイト:https://www.box.com/

boxは世界中で利用されるデータ管理サービスです。Boxの利用は、Bubble社の公式プラグインから利用できるため、比較的容易に連携することができます。Boxは主に、画像や動画を多く用いる場合に利用が推奨されます。

Boxの費用について

boxはアカウント1名であれば、年間3~6万円で利用できます。データアップロードはBubbleのPicture UploaderやFile Uploaderのアップロード先を変更すれば利用でき、1つのアカウントのフォルダに全てのデータがアップロードされます。

Boxではストレージ容量というよりは、APIコール数が制限になりやすいため、全ての画像や動画データをBoxに入れることは推奨できません。アイコンに使う画像など頻繁に利用するものは、直接Bubbleにアップロードするようにしましょう。

Boxとの連携方法

具体的な連携方法は、下記の動画で紹介しています。box側でアカウント発行し、API Key等を取得し、プラグインの該当箇所に入力すれば利用することができます。

AirTable

Airtableはスプレッドシートのような操作感でデータベースを扱えるツールです。AirtableもBubbleが公式で提供しているプラグインになるため、連携や操作しやすく簡単にBubbleで利用することができます。Airtableはストレージ対策よりもレコード数を抑えるために利用することを推奨します。

Airtableの費用について

Airtable 公式サイト:https://airtable.com/

Airtableは無料プランでは1200レコード、Plusプラン(月10ドル)で5,000レコード、Proプラン(月20ドル)で50,000レコードになります。そのため、Plusプラン程度のデータ量であればBubbleのデータベースを使用することを推奨します。50,000レコードを超える場合は、Airtableとの連携を検討しましょう。

Algolia

Algoliaサイト:https://www.algolia.com/

Algoliaはデータベースではなく、データベース検索を促進させるサービスです。Bubbleに数万レコード~数十万レコードを入れたとしても、即時検索や即時表示をすることができます。そのため、複雑なサービスで外部にデータベースを入れたくないが、表示速度を早くしたいという場合に利用を推奨します。

費用について

Algoliaは、データベースに入っているレコード数と検索された回数による従量課金になります。そのため、システムごとに金額が変わってきます。目安としては、50万レコードのデータ量を取り扱った際は月5万円~8万円ほどで利用できました。サイト速度や検索スピードを上げたい場合は利用を推奨しますが、金額が大きくなりやすいため導入は慎重に検討しましょう。

Algoliaの連携方法

AlgoliaはBubbleのProfessionalプランから利用することができます。Bubbleの設定画面からAPI Keyを入力するとすぐに利用することができます。主にRepeating Groupでのデータの呼び出しに利用されます。

結論、外部データベースは利用すべき?

外部データベースを利用する理由は様々ですが、外部データベースを視野に入れた開発を行うと、データ量を無理に増やし従量課金額が大きくなりやすいため、事業とデータ量が見合っているかを判断しましょう。冒頭でも記載していますが、データ量が多いほど発生する金額は大きくなります。特に動画はすぐにストレージ制限を超えるため、扱いには注意しましょう。弊社のクライアントでも、動画を中心に取り扱うためAWSを利用していたが、月15万円~20万円発生したため、YouTubeに動画をアップロードし、リンクの埋め込みに変更したという事例もございます。

今回は外部データベースにフォーカスして解説しました。積極的に利用する必要はないですが、連携方法や利用場面を理解しておくと今後の開発の視野が広がるため、より詳しく連携ツールを調べたり、実際に試しに使ってみてはいかがでしょうか?

Boot株式会社では、Bubbleに関する開発を行っており、開発の相談やお見積りを随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP