コラム

【2023年最新版】 Bubbleのプランについて徹底解説します。ワークロード?どのプランから始めるべき?

こんにちは、Bootの三谷です。今回はBubbleを利用する際に設定するプランについて紹介します。無料プランや有償プランなどの違いに触れつつ、何を使うべきかを解説します。またプランの詳細については後半で図を用いて解説しています。

(参考:https://bubble.io/pricing)

プラン一覧

  • Freeプラン
  • Starterプラン(旧Personalプラン)
  • Growthプラン(旧Professionalプラン)
  • Teamプラン(旧Productionプラン)

Agencyプラン(ITベンダー、代理店向け)、Dedicatedプラン(大規模アプリ向け)については解説を省略しています。

Bubbleは2023年5月1日よりプランをアップデートし、Workloadという概念が導入されました。

Bubble社は4月にプラン公開しましたが、批判や懸念も多くワークロードの見直しを行い5月1日にプラン改定を行いました。プラン改定の意図としては、アプリの規模に応じた金額調整をより正確に行い、公平な提供を目指すというものでした。またプラン改定に伴いこれまで制限していたサーバー速度等を改善すると発表しています。

プランの違いとしては、数ドル単位ほどベース料金が変わることと、workload unit(WU)の導入になります。料金は上記画像の通りになります。ここからはWU、ワークロードについて現時点(2023/05/04)で分かる範囲でお伝えします。現時点でBubbleからの情報共有が少ないため、一部推測も加わっております。

ワークロードユニット(WU)とは

新たに導入されたワークロードという概念は、今後のプランに大きく影響します。ワークロードとは、Bubbleアプリを動作する際に発生するアクションの従量になります。つまり、ワークフローの実行数、データ取得、APIの呼び出し回数、ページのローディング回数、CSVのインポート数など(おそらく全てではありません)を総合的に数値化したものになります。

Bubble社は現在ワークロードの測定方法を公式発表していません。そのため、Bubble Forumでも測定を求める声や推定式を出す方も現れています。

プランごとのワークロードについて

プランごとの金額、月間で使用できるワークロードについては以下になります。

  • Freeプラン:月50,000WU
  • Starterプラン(月32ドル):月175,000WU
  • Growthプラン(月134ドル):月250,000WU
  • Teamプラン(月399ドル):月500,000WU

StarterプランとGrowthプランが金額が4倍異なる一方で、ワークロードは1.5倍程度と乖離がある点より、Bubbleでの中~大規模アプリに不利な金額設定になっていると捉えられます(フリーユーザーや小規模アプリには優しい点は、前回金額より変わりません)

現在ワークロードが導入されてから毎日使用量を観測していますが、ワークロードの使用量は不透明な点が多い印象です。現在開発途中のアプリのワークロード使用料が以下になります。このアプリではデータの呼び出し(Fetch Data)が多く、アプリ自体でもリピーティンググループの使用回数やページ遷移が多い仕様になっています。そのため、グラフ通りFetch Data項目が大半を示しています。一方で、ワークロード量については、1日で7,000WUに到達する日もありますが、こちらについては原因不明になります。リピーティンググループで60レコードを100回ほど呼び出した日でも、500WU程度であったにも関わらず、この日は特にそのような動作はしておりませんでした。

1日7,000WUということは、プラン的にはTeamプラン(月399ドル)になるため、旧プラン時と比べると10倍以上ランニング費用が上がることになります。この程度の稼働量で月400ドルは、AWSやAzureの使用に比べると数百倍コストが大きいため金額は調整されると思われます。

現時点で分かる情報は以上になりますが、引き続きワークロードの測定、記事の修正は行ってまいります。

筆者自身はBubbleは4年以上使用しておりBubbleのこれまでの動きを見る限り、ワークロードの測定方法や金額調整は行われると思われます。しかし、昨年より事業拡大傾向にあるため料金増加は避けては通れないのかもしれません。

以下、旧プランについての解説になります。

すぐ分かるプラン別解説(旧プラン)

それぞれについて簡単に解説していきますが、詳細なプラン内容については次段落で解説します。

Free

  • 月額:無料
  • ストレージ:0.5GB
  • 利用場面:リリース前(開発中・学習中・遊び中)

Bubbleの学習中や実験中、開発中に用いる無料のプランです。リリースする前はプランをアップグレードするということを覚えておきましょう。

Personal

  • 月額:29ドル(年間払い:300ドル)
  • ストレージ:10GB
  • 利用場面:リリース初期・小規模アプリ(ユーザー1,000人未満)

アプリとしてリリースする際に利用します。独自ドメインの設定や公開に必要な機能を一通り扱うことができます。ユーザー数が1,000人以下の場合はおおよそPersonalプランで問題ございません。

Professional

  • 月額:129ドル(年間払い:1,380ドル)
  • ストレージ:20GB
  • 利用場面:同時編集したい・中規模アプリ(ユーザー1,000人以上)

アプリのユーザー数が増える、開発者が2名になるという場合に利用します。サーバーの耐久度もPersonalプランの3倍となり、10,000人以上のユーザー数にも耐えます。

Production

  • 月額:529ドル(年間払い:5,700ドル)
  • ストレージ:50GB
  • 利用場面:同時編集したい・大規模アプリ(ユーザー50,000人以上)

アプリの同時接続数が増える、開発者が3名以上になるという場合に利用します。Professionalプランの3倍サーバーの耐久度があり、20万人以上の登録にも耐えられます。

Custom(Dedicated)

  • 月額:見積もり(月20万円~)
  • ストレージ:容量に応じて支払い
  • 利用場面:独自サーバーにアプリを配置したい

カスタムプランは、国内のサーバーでアクセスしたい、利用人数が数十万人規模になる場合に利用します。筆者は利用経験がないですが、Bubble担当者によると、どのサーバーにも接続でき、月額は20万円以上となると仰っていました。

プラン詳細解説

次にプランをより細かく解説していきます。下記の画像のとおり、プランによってできることが異なります。

各項目についての説明はこちら

  • 月額:-
  • API発行:開発したアプリからAPIを発行する
  • 本番環境:開発環境とは別の本番環境を利用する(リリースする)
  • 独自ドメイン:-(FreeはBubbleが指定したドメインになります)
  • Bubbleロゴ:Bubbleのロゴがアプリに表記されます
  • 開発者:同じ開発画面に入られる人数
  • バージョン数:開発環境、本番環境以外に作成できる環境の数
  • サーバー容量:Freeプランを1としています
  • サーバー容量の追加限度:Freeプランを1としています
  • データベース出力:CSVやExcelデータとして出力する
  • データベースバックアップ:データベース削除あとの保存期間
  • ログ:アプリで行われた動作の記録
  • ストレージ:画像や動画などの保存する容量
  • サブアプリ:データベースを分けたメインアプリとは異なるアプリをリリースする

Bubbleの限界とは

現在Bubbleの利用人数の上限で停止された事例は聞いたことはございません。しかし10,000人ユーザーがPersonalプランのアプリを利用するとサイトが重くなるケースはございましたので、ユーザー数に応じてアップグレードすることをご検討ください。

また弊社では30,000人が利用するアプリをBubbleで開発した経験がございますが、Professionalプランで問題なく動いておりました。Bubbleが提示するProductionプランでは、10万人以上のユーザーが利用しても問題ないことが分かります。(海外事例で20万人の利用しているアプリもあるとのことです。)

Bubble業界を見て、同時接続についても、限界人数が観測されていません。(Customプランで対処していることも考えられます)目安として、アプリの利用人数が10万人以下であればProductionプランで利用できると考えて差し支えありません。当初から100万人のユーザー数を検討されている場合はBubbleの使用は推奨できません。

詳しく相談したい方はお問い合わせください。

Bubble初心者が使うべきプラン

結論、Freeプランです。勉強中、遊び中の方はもちろんFreeプランで問題ありません。最初に人に見せる際、Bubbleのロゴも表記されていますが、開発環境のURLを共有して問題ありません。アプリを身内以外、ユーザーに見せる際にアップグレードする進め方で問題ありません。

ユーザーに見せるためにアップグレードしたが、本番環境と開発環境の違いが分からない、デプロイの仕方が分からない方はお問い合わせください。

最後に

開発するときは、Freeプラン。リリースする際は、アップグレードということを覚えておきましょう。Bubbleでの開発経験が少ない方は、Personalプランで十分にアプリを使用することができます。また上記以外のプランとして、開発会社、ベンダー向けのAgencyプランがあります。こちらについては詳細は省略しますが、月額79ドルでクライアントのシステム開発を行うことができます(プラグインや機能は使い放題です)

プランについてやBubbleについての相談はお問い合わせにてご連絡ください。弊社は普段よりBubble担当者との仲介を担うことが多くおすすめのプランやBubble社に聞いて欲しいことを受け付けております。お気軽にお問い合わせください。

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